左2点/お茶にも酒にも使える急須。真鍮の持ち手は、京都の職人が手がけた。下は、瀬戸の石皿の現代的な翻案。 中/アトリエで制作中の石井さん。 右/創作に影響を受けるという縄文時代の器。「自然への畏敬が伝わってくるんです」石井さんが丹波に移り住んでまず建てたのが、暮らしともてなしのための「懐玄軒」。最小限の正方形プランに、生活のための機能が凝縮されている。ギャラリー白田は、安田さんの事務所の元所員でもあったすみ子さんの設計。壁・天井は焼き物に使う土、朝鮮カオリンで白く仕上げている。石井さんの焼き物のほか、すみ子さんが作家と協働して提案する生活道具を展示している。企画展も随時開催。左より、いちばん初めにこの敷地に建った茶室、「懐玄軒」(1993)、アトリエ兼住居の古民家(1995)、右奥に登り窯(1994)とギャラリー「白田(はくでん)」(2009)。茶室と窯の建屋も安田さんの設計。上/登り窯とギャラリー。 右下/備前の名人と石井さんが手がけた登り窯。火を入れる時は3、4日薪をくべ続ける。「火には呼吸があり、自然のリズムにあわせて薪を調整する。最後は振り回されます」。 左下/韓国の知人が積んだ庭石。敷地に建ち並ぶ、創作ともてなし、そして暮らしの場*石井直人さんが、溝口健二監督の映画「雪夫人絵図」(1950)に出演した女優・木暮実千代をイメージして作陶した「湯呑み」を1名様にプレゼント。詳しくはP.232。30
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