雑誌「チルチンびと」80号掲載「京都府/西山邸」
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33 暮らしと仕事、両方を営むために探した町家は、築80年の織おり屋や建てと呼ばれる京町家。鰻の寝床のような土地の手前に「店」と呼ばれる接客の座敷、奥に機織りのための「機はた場ば」を設け、玄関から裏庭までを細長い通り庭という土間が貫く構成だ。西山さんは手前の座敷を店に、そして奥の間は暮らしの場、時には投げ奥行きのある建物を、通り庭が貫く。手前の座敷は店、奥の板の間は基本的に暮らしの場だが、ワークショップやギャラリーに開放することも。4寸の白木の箱に四季のうつろいを封じ込める「季節の木箱」。せわしなく水場で作業するのではなく、静かな気持ちで花に向き合いたいと、常に座して花を生ける西山さん。

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